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紛らわしい指示語を使っていませんか?

翻訳する際は、「it」や「this」などの指示語が文中の何を指しているのか明確にする必要があります。しかし、どれを指しているのかが不明確なため、内容を理解できない英文を多く見かけます。

次の例文を見てみましょう。

「BBB for C++で開発されたアプリケーションを使用するには、サーバーマシンにアプリケーションをインストールする必要があります」

誤った例
To use an application developed with BBB for C++, it must be installed on a server computer.
正しい例
To use an application developed with BBB for C++, the application must be installed on a server computer.

「it」のような指示語の場合、読み手は「it」が前出の最も近い名詞を指していると考えます。例文では、「it」が直前の「BBB for C++」を指しているのか、それよりも前に出てくる「application」を指しているのかが不明確です。このような英文は、意図している内容を読み手が理解できない場合がありますので、指示語を使わないで訳すとよいでしょう。

指示語を使って翻訳する場合は、次のことを確認しましょう。

  • 指示語が1つだけを指していて、その意味は明確であるか
  • 指示語の近くに紛らわしい単語がないか